精神的な病気だと住宅ローンは組めない?
更新日:2017/11/06
精神的な病気と言われると一瞬身構えてしまいますが、近年の日本では他人事ではありません。
うつ病などは「心の風邪」とよく言われるように、誰でもかかってしまうかもしれないものです。
うつ病にかかったことがある日本人は15人に1人と言われるほど、珍しい病気ではなくなったのです。
そのうつ病にかかりやすいのは、働き盛りの世代です。
それはマイホームを検討する時期とも重なり、メンタルに不調をきたすと、会社を休むことになってしまい、
すると収入が減ってしまうことだけではなく、住宅ローンの借入や返済計画にも影響します。
その負担が、かえってうつ病を長引かせてしまうこともあります。
では、うつ病になると、住宅ローンの借り入れが出来ないのでしょうか。
【告知書の内容によって決まる】
まず住宅ローンの借り入れには団体信用生命保険にも加入しなければいけません。
団信の告知書内容には、所定の病気の既往歴があったり、治療中の病気があるなど、
正直に自分の身体の現状を告知しなければいけません。
精神的な病気も例外ではありません。
必ず正直に告知しましょう。
その内容によっては団信に加入できず、住宅ローンの借入もできないといった場合もあります。
【精神的な病気でも住宅ローンの借入が出来る方法】
一般的な生命保険を活用する方法があります。
団信には加入せずに、住宅ローン単独で契約するという前提にします。
そして借入金額に合わせた生命保険を別途用意することで万が一の返済に影響がないことの証明となるのです。
そうすれば、団信に加入できなくても、住宅ローンが組める可能性が高くなります。
例えば、住宅ローンの借入金額が2千万円とします。生命保険の死亡保険金も2千万円以上あれば、
万が一のときも保険金からローンの返済が出来ますよね。
そうして、もしもの時でも問題なくローンの返済が出来る状態を作ることが大切です。
ですが、高額な保険金を設定した場合、月々の保険料も高くなります。
掛け捨てタイプの定期保険や収入保障保険などに加入した方がいいでしょう。
【うつ病でも入れる保険】
うつ病のみではなく、持病があると一般的な生命保険へ加入することが難しいでしょう。
過去5年以内に、病院でうつ病の診断を受け、薬をもらったことがあると、まずその旨を告知書に記載しなければいけません。
重症度によって契約できるか出来ないか、または一部条件付きで契約できるなどが決まります。
条件付きというのは、「特定疾病不担保」といい、指定された病気などは対象外となるものです。
うつ病が対象外となっても、その他の病気やケガなどは保険金がおります。ただし、保険料が一般よりも割高になることがあります。
月々の保険料もしっかりと把握しておきましょう。
うつ病や精神的な病気は、現代は珍しくありません。
身体に出る病気とは違い、分かりにくいですが、うつ病などは本当に心の風邪です。
何もうつ病だからと落ち込んだり、何かをあきらめる必要はありません。
マイホームだって購入する手立ては必ずあるはずです。まずは、行動することが大切です。
自分の現状をきちんと話したうえで、対応策を見つけましょう。
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